熟年離婚とは、20年以上連れ添った夫婦が離婚することを指します。
そのため、離婚後の年齢は必然的に高くなりますし、その後の生計を立てるのも容易ではありません。
現役時代に貯蓄していても、熟年離婚が原因で、老後のために蓄えてきた財産も底をついてしまい貧困に陥るというケースも考えられます。
老後に貧困生活にならないように、離婚前に離婚後の生計を見直しましょう。
財産分与はプラスかマイナスか
婚姻前の自分名義の貯蓄は財産分与に含まれませんが、結婚後の貯金や家、土地や車や家財は財産分与に含まれます。
熟年離婚後に一番困るのは、住む家とその後の生活費です。
再就職も難しい年齢ですが、生活費を稼がないことには貧困に落ちていくばかりです。
財産分与だけでその後の生活が賄えるなら大丈夫でしょうが、大半は老後の生活費のほうが多くかかるでしょう。
また、ローンを完済していない場合はそのローンも財産分与に含まれます。
もしかしたら、借金を負うことになるかもしれません。
そうならないためにも、離婚前に財産の価値と貯蓄額を確認することが必要です。
単身者向けの保証
年金を受給できる年齢は決まっています。
熟年離婚の場合は、年金分割の制度を知って、それが目的で熟年離婚に踏み切る人も多いでしょう。
しかし、年金だけでは生活を賄うのは困難です。
そのため、年金で足りない分を生活保護申請をして賄っているという現状があります。
しかし生活保護というのは、税金から捻出されています。
生活保護を受けるにあたっては厳選な審査が必須となります。
本当に貧困に陥ってからではないと審査は通らないと考えておいたほうがよいでしょう。
生活保護のほかにも、単身の高齢者用に住宅の補助をしている自治体もあります。
貧困になる前に、一度自治体の制度を調べ、受けられるものは受けたほうがいいというのが賢い選択です。
貧困とは
貧困とは、その字のごとく、貧しく困ることを指します。
本当に自分が貧困なのかもう一度見直してみましょう。
熟年離婚後は、確実に生活の質が落ちるでしょう。
しかし、今までの生活ができないからといって、それは貧困に値するでしょうか。
今までの生活は、夫婦二人の協力の元成り立っていたものです。
一人になってそれ以上の生活を求めるのは難しいでしょう。
貧困とはなにか、その予防策と自分の今の生活の質を考えてみましょう。
熟年離婚後の生活がどのくらいかかるのかをあらかじめ計算しておくことも大切です。