熟年離婚とは、20年以上連れ添った夫婦が離婚することを指します。
当然、熟年離婚をされる夫婦の年齢で考えると、どんなに若く結婚したとしても38歳以上ということになりますね。
ここでは、熟年離婚をする人たちを40歳以上と仮定させていただきます。
40歳を過ぎると当然、離婚して独身になったからといって、20代の子たちのような生活が送れるわけではありません。
男性が働いていて女性が家事をしていると仮定して、熟年離婚をした後の環境の変化を見ていきましょう。
金銭面
生活をするうえで、男性が家の稼ぎ頭になっているおうちは多いと思います。
熟年離婚をしたからといって、男性は金銭面で困ることは特にないでしょう。
専業主婦をしていた方は、まず仕事を探さなければありません。
離婚をしたら保険も扶養から抜けなければならないので、扶養内でのパートの場合も仕事を変えざるを得ないでしょう。
さらに、熟年離婚となると、年齢的にも就職は難しいでしょう。
パートでの収入となると、保険料、家賃、生活費その他もろもろ考えると大変厳しい生活になることが予想できます。
もちろん、女性が社会進出しやすくなった今、一概にはいえませんが、やはり金銭面で言うと、熟年離婚後は女性のほうが生活が大きく変化するでしょう。
熟年離婚を考えている女性は、まず収入減を確保しましょう。
生活面
家事をやる男性は近頃増加傾向にありますが、熟年離婚を考慮されている家庭では、家事は主に女性がやっているのではないでしょうか。
男性はに働きに出て、家庭を守るのは女性の仕事だというのは古い考えだと言われていますが、家庭内で暗黙のルールとなっていると、男性が家事をするのはなかなか難しいものです。
離婚後はもちろん自分のことは自分でしなければなりません。
コンビニやスーパーでお弁当が簡単に変えますが、手料理を買うことはできません。
熟年離婚の場合は年齢を考えると、自分で自炊をすることがよいかと思います。
料理だけではなく、洗濯、掃除など、家事には終わりがありません。
普段やっていない男性は今からでも遅くありません。
離婚後の生活はお金があればいいというものでもありません。
最低でも自分のことは自分でするようにしましょう。
全体を通して
男性はまず、家事を一通りこなせるようになることが重要です。
家事だけではなく、どこに何があるか、家の中を把握しておきましょう。
今まで奥さまにやらせていたことを思い出して、それが自分でもできるかどうか考えてみてください。
女性の場合は、収入減をどうするかが大きな課題になります。
貯蓄があるとしても、貯蓄は減る一方で、増えることはありません。
今まで旦那様が稼いできたように、自分自身で身を粉にして働かなければいけないということを考えてみてください。
男性、女性ともに、お互いの役割を再認識することで、熟年離婚にストップがかかることが最善です。