熟年離婚をする際今後のことを考えても、円満に離婚するに越したことはありません。
話し合いでお互いが納得するのが最良ですが、熟年離婚の場合は結婚年数が長い分、分ける財産も多いですので、話し合いをしても平行線のままの場合もあります。
そんなときは、早めに調停をするといいでしょう。
裁判所となると躊躇してしまうかしれませんが、調停は裁判ではありません。
間に第三者を入れることでスムーズに話がまとまることも多いのです。
調停ってなに?
まず話し合いをして、それでも解決しない場合は調停をします。
それでも話がまとまらなかったり片方がどうしても納得いかないとなると、裁判になります。
調停をすることで、第三者が中間に入るので、感情論にならず公平な目線で話を進めることができます。
熟年離婚の場合は、お互いの性格を熟知しているケースが多いので、離婚をするとなるとここぞとばかりに、相手への積もり積もった不満をぶつけ合ってしまうことがあります。
そうなると、とても冷静に今後の財産分与や生活について話し合うことはできません。
熟年離婚の場合の調停は、離婚するためというよりも、離婚した後の生活のために必要だと思ってください。
調停をするメリット
熟年離婚の話し合いで一番多いのは、財産分与で揉めるケースです。
話し合いで解決できればいいのですが、財産分与の話がでると、自分の預貯金や財産を隠すものです。
互いに収入があって貯蓄も十分にある場合はそれでもいいかもしれませんが、そうでない場合は、お金があるほうは隠したいし、お金がないほうはできるだけ多くの財産をもらいたいのが当然です。
そんなときは調停をしましょう。
離婚は、心身ともに激しい疲労がつきものです。
できることならあまり揉めずに済ませたいものです。
調停は、お互いが顔を合わせて話し合うわけではないので、その分言いたいことをまとめる時間があります。
逆に、離婚をするのに数か月から半年以上かかる場合もあります。
しっかりとまとめて、調停に対する知識と、熟年離婚で有利になる進め方を知ってから臨むほうがよいでしょう。
まとめ
熟年離婚は、連れ添った時間が長い分スムーズにいかない場合もあります。
離婚すると決心したのであれば、今後の新生活を楽しむためにも、充分に下準備をしておきましょう。
そして、なるべく早く双方が納得できるような決着をつけられることが、円満離婚への道といえるでしょう。